移住促進の前に必要な地元若者への動機づけ

 2月19日にNHK鳥取放送局の特別番組BRAINSで、平井知事とIJUターン者たちとの討論が行われました。その中で紹介されたデータが、若者が大学進学後に故郷に戻らない割合です。鳥取県は78.6%で全国ワースト1ということでした(文部科学省「学校基本調査」、(株)マイナビ資料をもとに三菱UFJリサーチ&コンサルティング作成)。
 若者が県外に出て戻らないことは危機感を持って認識すべきだと思います。地元の若者が流出する中で、県外から移住者を呼び込もうと様々な移住促進策が取られているのが現状です。これは順番が逆になっています。
 まず県内出身者が地元の良さを十分認識し、暮らしやすさを実感して、楽しく生活する。そして若者の流出に歯止めをかける。さほどお金がなくても楽しく暮らせる、明るい鳥取ライフを全国に情報発信する。これが先にないと、せっかくの移住促進策も期待した効果を上げることが難しいでしょう。