米子市に求められる生活充実都市への方法論

 まちづくりのビジョンとして生活充実都市の実現を掲げる米子市ですが、そこで必要となるのが具体的な方法論です。どのようにして生活を充実させるのか。生活が充実するとはどういうことなのか。人口減少時代を迎えて、人口15万人都市の米子市でさえ、2040年には12万人都市へと縮小すると予測されています(増田寛也編著『地方消滅』中公新書)。経済・社会が逃れようもなく縮小に向かう中で、生活を充実させるにはどうしたらよいのでしょうか。
 経済が縮小するとは地域で循環するお金が少なくなっていくということです。社会が縮小するとは、地域で支え合う人が少なくなっていくということです。つまりこれからは、これまで以上に節約と助け合いがとても重要になってくるということです。
 生活にかかるコストを減らし、身近な人々との結びつきを強めることで、経済・社会の縮小に適応していくことが求められます。