地方創生で市町村ごとに総合戦略を策定する動きが進んでいます。施策を考えるうえで注意すべきは、お金をあまりかけずにすむこと、続けられるものであることでしょう。地方創生の真意は、人口減少時代に即した地域づくりです。経済・社会が縮小する中で幸福感を得られる暮らしをどう実現するかが問われています。
米子市が人口減少時代に適応するために必要なのは、自動車の利用率を下げ、自転車文化を創造することだと思います。生活コストの削減を図るには、一家に複数台ある自動車にかける費用を削減することです。自動車保有は一家に一台までとし、足りない分は自転車で補う。こうすれば生活コストは大幅に引き下げられ、エコにも貢献します。
米子市は宇沢弘文東大名誉教授(『自動車の社会的費用』の著者)の故郷であり、我が国トライアスロン発祥の地です。自動車問題と自転車利用とは深い縁があります。
自転車文化都市、サイクルシティ米子。米子市が地方創生の先頭を走るうえで大切なビジョンだと思います。