産業構造の変化に立ち向かう会社が生き残る(by小山昇)

 「最大の敵は時代です。敵を知らずに世の中は製造業で動いていると信じているならば、時代という敵にかなうわけがない。産業構造の変化に立ち向かった会社だけが勝ち残り、そうでない会社は淘汰される」とカリスマ経営コンサルタント小山昇氏は言います(小山昇『強い会社の教科書』ダイヤモンド社)。
 今や産業構造の大半を占めるのはサービス業。そのサービス業にどう取り組んでいくのかを経営者は考えなければならない、と小山氏は言いたいのでしょう。製造業であっても、ただモノを作って売るだけでは厳しい。そこに何らかのサービスを付加しなければ価値を認めてもらえません。ほとんどの製品で同質化が進んでおり、価格以外で差別化することが難しくなっているからです。だからといって価格競争に陥ればジリ貧となることは確実です。
 製造業の行き詰りを打破する鍵は、サービス業とのコラボレーションでしょう。製品・プラス・サービスで新たな価値を生み出す。そうした取組が求められているのだと思います。