警察官がボクシングジムを創業した納得の理由(滋賀県)

 警察官が脱サラしてボクシングジムを開業したと聞くと、驚かれる方が多いと思います。「しが草津ボクシングジム」を経営する山田盛生さんは、元警察官です。2018年に創業しました(よろず支援拠点HP「全国の支援事例」)。

 山田さんは元々、プロボクサーでした。将来はボクシングジムを開きたいという夢を旨に秘めて、警察官になりました。40歳を迎えたことを機に、念願のボクシングジムを開きました。

 当初は自己資金だけで創業する予定でしたが、滋賀県よろず支援拠点(経営のことならなんでも相談できる窓口)に相談したところ、創業計画を立てて、資金にも余裕を持たせるべき、そのために借入することも必要とアドバイスされ、日本政策金融公庫(国内最大の創業融資機関)から融資を受けて開業しました。警察官がボクシングジム開業という意外性が話題を呼び、創業は順調に軌道に乗りました。警察官というキャリアが信用されたこともあったでしょう。

 プロボクサーから警察官を経てボクシングジム会長というキャリアパスは、ユニークでありながら、目から鱗でもあります。

 キャリアパスの多様な選択肢を模索する若者たちに、勇気と希望を与えてくれることでしょう。