地方にも仕事はある(by久繁哲之介)

 「地方に仕事はない(仕事の東京一極集中)というのはウソ」と地域再生プランナーの久繁哲之介さんは言います(久繁哲之介競わない地方創生 人口急減の真実』(時事通信社))。
 求人倍率は本社所在地ごとに集計されているため、東京の求人倍率が高く見えますが、就業地別の統計(厚生労働省「平成25年度の『就業地別の求人数を用いた有効求人倍率』について」)で見ると、東京の求人倍率は、福島、福井、富山、香川、岡山よりも低いのです。
 東京には大企業の本社が集中しているため、企業活動の統計では東京の数値が高く出るバイアスがかかっています。これを差し引いて見ないと、地方のよさが見えてきません。鳥取県の有効求人倍率は、2014年12月から毎月1倍を上回り続けています(今年3月は1.24)。地方にも仕事はあることを、地元の若者たちに知ってもらいたいと思います。