ストーリーづくりはよそ者の評価が必要(by久繁哲之介)

 まちをPRするストーリーは、「地元英雄の自慢話でなく、よそ者に地元が愛された物語を語ることが必要」と地域再生プランナーの久繁哲之介さんは言います(久繁哲之介競わない地方創生 人口急減の真実』(時事通信社))。
 まちおこしのためのストーリーは、おらがまちの自慢話をつくりあげることになりがちです。しかし、それでは外の人に伝わりません。そのまちを訪れた人から評価された事実があることで、そのまちを知らない人にも伝わるのです。これは大事なポイントだと思います。広島の名物もみぢ饅頭は、宮島を訪れた伊藤博文の一言から生まれたというストーリーがあります。このストーリーを綴った紙袋に入れて売ることで、もみぢ饅頭は1番の広島土産になりました。
 まちおこしによそ者の力が必要と言われるのは、外部から見て評価できる部分を伸ばすことがアピール力を強化するからでしょう。まちおこしの担当者は、積極的によそ者の声を聞いて、ストーリーづくりに反映させてほしいと思います。