岐阜のIT拠点、再び活況(岐阜県大垣市)

 4月16日のJ-net21「中小企業ニュース」によれば、岐阜のIT 拠点が息を吹き返しています。
岐阜県のIT産業集積の中核拠点であるソフトピアジャパン岐阜県大垣市)が再び活況を呈している。2009年にスマートフォンタブレット端末のアプリケーション開発を支援するプロジェクトを開始。業務用アプリを拡販する企業が出るなど成功事例も増えてきた。減少傾向だったソフトピアの入居者数は09年度から増加している。一方、成長した企業が大垣市を離れるなど新たな課題も出てきた。
 支援プロジェクトは施設提供や交流支援、人材育成が柱。ITに特化したインキュベーション施設で入居後3カ月の家賃を免除し起業家を支援する。100室ある部屋はほぼ埋まり、孵化する成功企業も出始めた。交流スペースも提供している。ほぼ毎週開かれる交流会には開発者や学生、一般市民が毎回数十人集まる。4月からはアプリ開発会社に運営を委託し、より現場感覚を生かした交流を目指す。技術セミナーも週2、3回開催している。
 国の緊急雇用創出事業を利用した新人開発者育成策100人構想では11年度に101人、12年度に131人を育てた。04年以来、減少傾向だったソフトピアの入居企業数はプロジェクト開始の09年度から増え、12年度は前年度比25社増の147社となった。IT関連の仕事に携わる人口も同227人増の3128人に増加。関連総売上高も11年度は09年度比6%増の315億円。
 一方で課題も見えてきた。世界的ヒットアプリ(セカイカメラ)は大垣市を舞台に開発されたが、成長した開発会社はこの地を離れた。
 産学連携の再構築も課題だ。14年4月には県立情報科学芸術大学院大学(IAMAS)を大垣市内の別の場所からソフトピアジャパンに移設する予定。1学年20人と小規模だが01年の開学以来のOBにはベンチャー起業家なども多い。新たな相乗効果も期待される」
 岐阜県が力を入れるIT振興策。ぜひうまくいってほしいと思います。