楠木建教授(一橋大学)は、戦略ストーリーの原理原則を骨法10カ条としてまとめています(楠木建『ストーリーとしての競争戦略』東洋経済新報社)。
その1 エンディングから考える
その2 「普通の人々」の本性を直視する
その3 悲観主義で論理を詰める
その4 物事が起こる順序にこだわる
その5 過去から未来を構想する
その6 失敗を避けようとしない
その7 「賢者の盲点」を衝く
その8 競合他社に対してオープンに構える
その9 抽象化で本質をつかむ
その10 思わず人に話したくなる話をする
戦略ストーリーに切実なものは「自分以外の誰かのためになること」だと楠木教授は言います。そうした志をもってストーリーを構築することが経営者に求められているということでしょう。