アフターサービスで躍進する「まちのでんきやさん」(岐阜県)

 大型量販店に押されて小規模な電器店は苦戦続きという常識を覆した電器店岐阜県養老町にある(株)西脇電器です。設立は1954年。1983年から二代目の西脇武美社長が経営していますが、2005〜2010年に売上を倍増させました(中日新聞社経済部編『元気のタネ がんばる東海の企業』中日新聞社)。
 売上倍増の秘密は手厚いアフターサービスです。エアコンの掃除・点検や電球・電池の取り換えは無料。家電品を購入された方には、3週間後に電話を入れ、製品の調子を確かめて使い方をアドバイスします。月に1度はお客様のもとを訪れて、不具合や困りごとがないかを尋ねる「調子伺い」も行っています。
 こうした丁寧な取組みが固定客を増やし、お客様の輪を広げることになりました。毎月恒例の感謝セールには、中高年や子供連れのお客様が大勢訪れてテーブルを囲み、コーヒーやお菓子をいただきながらくつろぐ様子が見られます。
 同社は家電製品の販売を通じて「暮らしやすさ」や「心地よさ」を提供しています。そうした魅力ある経営が町の人たちを捉えて離さないのでしょう。