ちいさな企業未来会議の取りまとめ発表

 今月16日に取りまとめられた、ちいさな企業未来会議報告が、同ホームページに掲載されました。これによると、中小企業庁は今後、小規模企業向けの施策を再構築していく方針で、女性や若者が活力を発揮できるように、起業支援に力を入れていくことを力強く宣言しています。ここで注目すべきは、ちいさな企業未来補助金として女性・若者やスピンアウト人材の起業を促進するための補助金制度を創設することでしょう。女性・若者向けで1万件、スピンアウト人材向けで1千件の補助を目指すそうです(金額は不明)。
 補助金による起業支援については、19日に発表された日本政策投資銀行女性新ビジネスプランコンペティションがお手本になるでしょう。これは、大賞の受賞者1名に1,000万円、その他の賞の受賞者5名に各500万円の賞金を提供するものです。プロのコンサルタントが経営指導について、経営の状況を見ながら、賞金を小分けして提供していくようです。この方法が成功すれば、今後の起業支援のあり方を大きく変えることになるでしょう。
 ちいさな企業未来補助金のように起業資金を政府が無償で提供するというのは、創業支援が究極の段階に入ったことを意味します。これで成果が上がらなければ、後はありません。支援する側もされる側も真剣に取り組まなければならないと思います。