コロナ禍・コロナ後を生き抜く企業は「もう価格で闘わない」(by坂本光司)

 中小企業がコロナ禍・コロナ後を生き抜くためには非価格経営を実践する必要があると、ベストセラー『日本でいちばん大切にしたい会社』の著者である坂本光司さんはいいます(坂本光司もう価格で闘わない-「より安く!」は誰も幸せにしないあさ出版)。

 非価格経営を実践するためには、生産者、販売者、物流業者、顧客、地域社会の「五方よし」の経営を追求する。自社にしかない付加価値を作り出すために、「企業に関わるすべての人々の幸せを追求・実現する」「価格は需要と供給のバランスで決定する」「価格競争型経営と段階的に決別する」「新商品、魅力的なサービスを生み出す」「創造型人財を確保・育成する」「経営の専門家、支援機関と連携する」「営業利益率5~10%となる適正価格で経営する」「先進企業に学ぶ」ことが大切と、坂本さんは指摘します。

 坂本さんらが全国の中小企業1,000社を調査したところでは、非価格経営を実践している中小企業は約2割だったそうです。価格競争を脱却した中小企業が既にそれだけあるということは、価格競争で苦しむ多くの中小企業の励みになります。ぜひ、価格で闘わない経営を多くの中小企業に実践していただきたいと思います。