小企業に1ヵ月で1兆円を融資した政府系金融機関

 実質無利子・無担保融資の先駆けとなった日本政策金融公庫4月の融資実績がホームページで公表されました。小規模企業・個人事業者向けの融資実績は11万件、1兆円に上ります。前年比では件数で5倍、金額で6倍です。大半は実質無利子融資の実績と思われます。
 マスコミ報道では、公庫の窓口がパンクして融資に時間がかかっていることが幾度も伝えられましたが、平時の5倍以上の業務量をこなして実績を上げたことについては報道されていません。
 今月(5月)から民間金融機関が実質無利子・無担保融資と利子補給手続きのワンストップサービスを始めましたので、これからは民間金融機関の活躍で融資の利用が広がり、実績が報じられるでしょう。
 コロナショックを克服するカンフル剤として民間金融機関の実質無利子融資が役立ったと後世で語られるでしょうが、その際に、政府系金融機関が先駆けとして機能したことを忘れてはならないと思います。