「紅茶のおいしい店が数も味も日本一のまち」(尾張旭市)

 紅茶に特化したカフェが東京都内に増えたり、台湾のチーズティーが日本に上陸して人気を博したりと、紅茶がブームになりそうな気配がありますが、そうしたブームに先んじて愛知県内には「紅茶のおいしい店が数も味も日本一のまち」があります。名古屋市瀬戸市の間にある人口8万人強の都市、尾張旭市です。
 尾張旭市には、「日本紅茶協会」から認定された「おいしい紅茶の店」が全国最多の15店舗あります(県内の認定店の約半分が集中)。2011年に日本一多いまちとされてから、その地位を守っています。今年開催された「おいしい紅茶の店チャンピオンシップ2019」では、TEAS Liyn-anを営む堀田信幸さんが、全国の強豪を押さえて初代チャンピオンに輝きました。まさに店舗数、味ともに日本一のまちです。
 尾張旭市では、紅茶の魅力を多くの人に伝えるため、市の観光協会が主催して「紅茶フェスティバル」を開催しています。2012年より始まり、2015年には来場者が5,000人を超え、海外からも人が訪れる人気イベントに成長しています。本場スリランカの駐日大使やブラジル農園マネージャーといった業界著名人も参加し、世界からも注目を集めています。
 同フェスティバルでは、日本紅茶協会の講師がおいしい紅茶の入れかたを教える「紅茶セミナー」、世界中の紅茶・紅茶に合うスイーツ・紅茶グッズなどを販売する「紅茶バザール」、10種類以上の紅茶を試飲できる「世界の珍しい紅茶体験」、ほかにも「世界の紅茶喫茶室」、「紅茶シンポジウム」などの紅茶づくしの催し物が開催されます。
 目玉イベントとして、専門家と一般参加者の投票により日本一の国産紅茶を決定する「国産紅茶グランプリ」も催されます。
 「尾張旭はお茶で持つ」を、多くの人に知っていただきたいと思います。

 

(注)7月5日に横浜市で開催された「おいしい紅茶の店チャンピオンシップ2019」の結果を追記しています。