ほめて伸ばすコンサルティング

 経営コンサルティングといえば、コストカットやリストラを指導するものと思われがちですが、最近のトレンドは「ほめて伸ばす」ことです。日本一の中小企業コンサルティング機関として知られる富士市産業支援センター(f-Biz)小出宗昭センター長は、「ほめて伸ばす」コンサルティングを提唱しています(小出宗昭地元の小さな会社から「稼ぐ力」を掘り起こす ワンストップコンサルティングの実践』同友館)。
 どんな企業にも必ずあるセールスポイントを見つけ出し、そこを伸ばすよう「ほめる」。このやり方でf-Bizは数多くの中小企業の経営を改善させてきました。今や月間の相談数は400件近くで、その7割で成果(売上向上)を出しているそうです。
 このf-Bizモデルは全国に広がり、都道府県ごとに国の「よろず支援拠点」が創られたり、f-Bizそっくりの「○○Biz」が自治体等により各地に創られています(釧路のK-Biz、熱海のA-biz、牧之原のM-Biz、岡崎のOKa-Biz、関のSeki-Biz、天草のAma-biZ、新上五島のSima-Biz、巣鴨S-Bizなど。S-Bizのみ信用金庫が設立、他は自治体が設立)。
 ほめて伸ばすコンサルティングは、ブームを起こしそうな勢いです。ほかの支援機関も参考にしてほしいと思います。