やよいデパート閉店を丙申年らしく受け止める(米子市)

 鳥取県米子市の中心街にある、やよいデパートが1月21日、閉店しました。商都米子の象徴として長い間、親しまれてきた同デパートの閉店は、市民に大きな衝撃を与えました。
 米子市は、江戸時代から商業都市として栄えてきました。2012年の経済センサスでみても、市の産業が生み出す付加価値額は、卸売・小売業が最大で27.3%を占めます(2位は医療・福祉の19.2%)。その米子市で、1970年に地元の中小小売業者が集まって寄合百貨店として開店したやよいデパートは、まさに商都の象徴でした。
 市が昨年11月に、中心市街地活性化基本計画の第二期計画の認定を国から受けたばかりで、やよいデパートがある角盤町も活性化策を仕掛ける核となる予定でした。商都復活の出鼻をくじかれたような形ですが、ここはピンチをチャンスにする覚悟で、中心市街地の再興に取り組むべきでしょう。
 危機感があれば、人もまちも変わることができます。丙申年は変革の年になるそうですが、「米子がい〜な」と言われるような、がいな(大きな)変身を期待しています。