鳥取県西部にある日南町は、県内で真っ先に地方版総合戦略を発表しました(8月21日)。「創造的過疎のまちへの挑戦」と題し、農産品における日南ブランドの確立、木材の需要拡大、農林業従事者の育成、移住者の住宅整備、24時間保育の設置などに取り組むとしていますが、中でも注目すべきは「コンパクト・ヴィレッジ構想」です。
道の駅を拠点として行政ゾーンと医療・福祉ゾーンをつなぐバス路線を整備し、高齢者と若者が交流する場を造り出す。そこを核にしてまちのコンパクト化を推し進めていくというものです。
平成25年の老年人口割合が47.9%と、県内で最も高齢化が進む日南町ですが、ポジティブに考えれば、地方創生のモデル地区になる可能性を秘めています。「補助金に頼らない」「地域の良さを再発見する」「コンパクト化を大胆に進める」の原則を大切にして、すばらしい成果を上げてくださるよう期待しています。