よろず支援拠点の意義

 6月2日から全国で「よろず支援拠点」がスタートしました。都道府県ごとに1つ置かれ、実力のあるコーディネーターによって総合的・先進的アドバイス、支援チーム等編成支援、ワンストップサービスを行うところとして期待されています。この「拠点」については、過去の失敗の轍を踏むまいとの決意が感じられます。
 平成20年度から25年度まで、中小企業庁は、「地域力連携拠点」「中小企業応援センター」「中小企業支援ネットワーク」「地域プラットフォーム」といった支援スキームを試みましたが、満足できる結果を得られませんでした。成果を出せる中小企業支援スキームを作りたいとの思いが強くありました。
 そうした中、富士市産業支援センター(f-Biz)板橋区立企業活性化センターなどが、良好な支援実績を上げていたことから、これらをモデルにした支援拠点を全国に創ろうということになりました。
 似たような試みが過去何度も失敗したことから、今回の試みが成功するだろうとは簡単には言えませんが、f-Bizが模範的事例となり各地に○-Bizが広がっていることも事実です(岡崎市OKa-Bizなど)。こうした状況を見ると、少しずつ良い方向に向かっているような気がします。大事なのはあきらめない気持ち。チャレンジスピリットを持って積極的に展開してほしいと思います。