企業活動のシニアシフト(by村田裕之)

 企業がターゲット顧客の年齢構成を若者中心から高齢者中心へシフトさせる動きを、企業活動のシニアシフトといいます。この動きが世界で最も先鋭化しているのが日本だそうです(村田裕之『シニアシフトの衝撃』ダイヤモンド社)。
 エイジング社会研究センター代表である村田氏の著書によれば、シニアシフトの意義は、今後も増え続けるシニア層を自社のコア顧客にすることで、持続的な売上増、収益化が可能になることです。いちはやく実行したコンビニ業界では、セブンイレブンやローソンが毎年、最高益を更新しています。
 シニアが保有する資産の30%が消費に回れば、国家予算の1.6倍のインパクトがあるといいます。シニアシフトは、社会保障負担の増大による財政問題を解決する糸口にもなります。
 ぜひ多くの企業にシニアシフトに取り組んでほしいと思います。