「起業したら、まず経理を雇う」が大事(by前田康二郎)

 「起業したら、外注や副業でもいいから経理担当をまず雇おう」と経理のプロである前田康二郎さんはいいます(前田康二郎『つぶれない会社のリアルな経営経理戦略クロスメディア・パブリッシング)

 企業経営は人脈を拡大しながら金脈を拡大することですが、お金の流れが途切れればそこで企業は終わります。ですから、お金の出入りを管理すること、資金管理能力が経営者には欠かせません。しかし忙しい経営者がお金の流れに常に目を光らせるのは無理です。フォローしてくれる経理担当者が必要になります。多くのスタートアップがこの点をおろそかにして、デスバレー(起業後3年の壁)を乗り越えられない結果に終わっています。

 コロナ禍で売上の急減が起こりやすい今、資金の流れを途切れさせないために、経営者は資金管理能力をいかにしてもつかが重要になります。ローコスト経営がもてはやされる中で経理担当者を置くのは無駄と思われがちですが、実は大きな意味を持つことに、起業家だけでなく既存の中小企業経営者も気づいていただきたいと思います。