安心して失敗できる社会

 1月26日に開催されたとっとり起業フォーラムで、為末大さんが「起業が当たり前になる空気が必要」と語り、本間毅さんが「失敗しても叩かないことが大事。自分も1社目の起業で失敗して学んだことが、その後の起業の成功につながっている」と語りました。
 地域の起業を活発にするには、まず地域の人々が「その気」になることが必要です。「自分も何か事業をやってみよう」とか、「誰かの起業をサポートしよう」といったムードです。こうしたムードを盛り上げるには、失敗を温かく受け入れる空気も必要です。
 人は試行錯誤する中で、失敗から多くのことを学びます。失敗しないで成長した人は打たれ弱くなりますが、失敗を糧に成長した人は困難にひるまない強さを身に付けます。昔から「失敗は成功のもと」と言いますが、そのとおりです。
 失敗してもひるまず、次の起業に向かっていく、それを周りも温かく応援する。このムードが生まれれば、起業は自ずと活発化するでしょう。安心して失敗できる社会づくりこそ、起業ブームを起こす起爆剤になると思います。