「奇跡の村」が人口3,500人を突破!(鳥取県日吉津村)

 鳥取県西部にある日吉津村の人口が9月26日、3,500人を突破したと、同村のホームページで発表されました。人口減少に苦しむ自治体がほとんどという中での快挙です。
 日吉津村といえば、ベストセラーとなった『地方消滅』増田寛也編著)において、今後、山陰で唯一人口が増え続ける自治体として紹介され、週刊女性自身でも「奇跡の村」と呼ばれた村です。現代の日本において村の人口が増えるという現象は、一般の人から見れば奇跡に等しいということでしょう。
 実は「奇跡の村」には先例があります。長野県の下條村です。下條村は、どこよりも先駆けて行財政改革子育て支援に取り組んだことで、1990年から2010年にかけて人口を増やしました(3,859人→4,202人)。マスコミから「奇跡の村」と呼ばれ、中小企業白書でも紹介されました。しかし近隣の自治体が子育て支援策を充実させたことで、今は人口が減少に転じています(2016年9月で3,891人)。
 日吉津村には、王子製紙イオンモールといった好条件も備わっています。先例の轍を踏まないように、真「奇跡の村」として、これからもがんばってほしいと思います。