『まいうしタウン琴浦』を支える女性起業家パワー(鳥取県琴浦町)

 鳥取県中部にある琴浦町は、町としては鳥取県で人口が最も多く(平成25年総務省統計局調査で17,861人)、活気があります。その活気を支えているのが、働く女性たちです。
 平成22年国勢調査によると、鳥取県の女性就業率は全国6位(50.1%)で、琴浦町は県内19市町村中6位(50.8%)です。女性労働力は4,508人に上ります。
 琴浦町には、菊姫物語という昔話が伝わっています。江戸時代前期に、松江藩主の娘として月山富田城安来市)で暮らしていた菊姫が、赤崎(琴浦町)に落ち延びてきて河本家に嫁ぎ、港を整備して(菊港)、材木や米の商いでまちを潤したという話です。琴浦町は、古くから女性起業家が支えてきたという興味深いエピソードです。
 今、琴浦町の女性起業家を上げるなら、ウイーン菓子リンツを営業する宿院広美さんでしょう。大山乳業の牛・バター・乳製品を使用した一口サイズのチーズケーキ「天使のケーゼ」は、大手通販会社、高級スーパー、百貨店等の通販商品として扱われており、東京ディズニーリゾート内のショッピングモール「イクスピアリ」でも販売されました。ちびクロ(ミニクロワッサンにカスタードをサンドしたもの)をはじめ、ショコラ、トルテ、ハチミツカステラなど、人気商品がいっぱいです。
 『まいうしタウン琴浦』は、昔も今も、女性起業家が支えています。