右肩上がりの経営を実現する方法(by小山昇)

 人口減少とともに需要が減少していくこの時代であっても、企業が右肩上がりの成長を実現することは可能だと、小山昇氏((株)武蔵野代表取締役)は言います(小山昇右肩下がりの時代にわが社だけ右肩上がりを達成する方法角川書店)。ポイントは、大局観と社長の営業です。
 強い会社とは、時代の変化に対応できる会社のことであり、そうした会社は長期的な視点で市場を見ています。世の中がどう変わっていくかを予測し対策を取る作業を続けています。
 そして、強い会社は社長自らが営業しています。自社をよくする情報は自社には存在しないからです。小さなマーケットでシェアを伸ばす姿勢で、社長がターゲットを何度も訪問する。小さなテリトリーで有名になり、その口コミで受注を増やしていく。
 ターゲットを絞り、社長が率先垂範して営業活動に取り組む。右肩下がり経済の時代には、こうした経営戦略が求められるという指摘には、納得させられます。