創業と創業支援の意義

 当たり前と思われてあまり語られることがありませんが、創業は重要です。新しい価値を生み出すことで、地域に新たな需要と雇用を生み出します。それによって地域が活性化します。創業は、地域が活性化するための必要条件ともいえるでしょう。
 政策的に創業を支援しようという動きは、1995年の中小企業創造活動促進法の施行から本格化しました。以来、20年近くにわたり創業支援は中小企業施策の大きな目玉となってきました。しかし満足できる結果が出ていないというのが現状でしょう。
 少子高齢化による需要減少、グローバル化による供給増加、IT化による消費者の情報力向上が、事業者にとっては逆風になっています。こうした中では、事業を継続することは簡単ではありません。ましてや創業は容易ではないでしょう。創業を志す人を、地域が一丸となって支援する必要があります。
 新しい価値を生み出そうと果敢に挑戦する人をみんなが尊敬し、応援する。そうした空気を創り出すことが、創業支援には必要だと思います。