リーマンショック、東日本大震災、コロナショック、デジタル革命など、不連続な変化が頻繁に起きる現代では、リーダーの「挫折を愛し、乗り越え、活かしていく力=挫折力」を高めることが必要だと、冨山和彦(株)経営共創基盤代表は言います(冨山和彦『「不連続な時代」を生き抜く リーダーの「挫折力」』PHP研究所)。
大きな変化が立て続けに起きる時代には、トップダウンで迅速に決断して行動しなければ環境に適応できません。当然、失敗もありえます。その失敗を謙虚に受け止め、乗り越えることで成長し、新しい時代に適応する。そうした姿勢がリーダーに求められます。
日本が90年代のバブル崩壊以後、長期の経済低迷に陥っているのは、失敗を恐れて問題解決を先送りし続けてきたことが大きな原因でしょう。しかしコロナショックでいよいよ先送りできないところに来ました。
これまでの日本では、失敗しないことが美徳とされてきましたが、これからは失敗を恐れずに挑戦し、失敗してもそれを糧に成長することが美徳になると思います。