介護ベッド準備率が中国5県で一番の米子市

 地方創生で全国の自治体の担当者が、人を呼び込む工夫を考え、頭をひねっています。都市部の若者たちを呼び込みたいのが本音でしょうが、高齢者を呼び込むことも選択肢の一つでしょう。国が提唱する日本版CCRCも、高齢者を呼び込むための一つの手法です。しかし、これだけではまだ効果が弱いでしょう。その地域に高齢者を受け入れる地力があるかどうかが問われています。
 増田寛也編著『東京消滅』中央公論新社)では、米子市が、医療・介護などで高齢者の受け入れ余力がある全国41地域の一つに挙げられています。これは、介護ベッド準備率が20%と中国5県でも最も高いことや医療密度が高いことから評価されたものです。鳥取大学医学部付属病院をはじめとする医療機関が充実している米子市ですから、この結果は当然ともいえるでしょう。
 医療福祉先進都市として全国に情報発信して、選ばれるまちを目指すことも、米子市の方向性でしょう。