水木しげるロードリニューアル構想始動(境港市)

 境港市水木しげるロードリニューアルに向けて、11月21日から社会実験が始まりました。
 歩道を広く取るために、車道を一方通行として道幅を狭めるとどうなるかを、実験してみようという取組みです。これまで水木しげるロードを生活のための車道として利用されてきた方々には不便を強いることになりますが、観光客にもっと楽しんでもらうために歩道を拡張しようという趣旨は合理的です。
 境港市は、山陰地方で最も人口密度が高く、労働生産性の高さも山陰で2番目に高くなっています(RESASによる2012年経済センサスデータ分析)。密度の経済性を生かすには、車よりも自転車や徒歩で暮らせる生活圏を充実させることが重要になります。これからの地方のまちづくりを進めるうえで、車道よりも歩道の充実を図る試みは先進的です。
 今回の社会実験の成果をうまく取り込んで、すばらしいニュー水木しげるロードが誕生することを期待しています。