グラミン銀行創設者がバングラデシュ暫定政権のトップに

 8月5日、バングラデシュのシェイク・ハシナ首相が辞任して国外脱出したことをうけて、6日、ノーベル平和賞受賞者のムハマド・ユヌス教授(84)が暫定政府のリーダーに指名されました。

 ユヌス教授は、バングラデシュの貧しい人々を救うために、1983年にグラミン銀行を立ち上げ、女性たちに小口金融(マイクロファイナンス)を行ってビジネスを始めさせました。その取組みは同国の貧困層の生活向上に役立ち、ユヌス教授は2006年にノーベル平和賞を受賞しました。

 グラミン銀行マイクロファイナンスは、海外からも注目され、貧困対策に有効な取組みとみなされたことで瞬く間に世界に広がり、日本でも2018年にグラミン日本が設立されました。

 女性の地位向上に尽力して国を豊かにしたユヌス教授が、今、国を救うためにトップに立ちました。バングラデシュに新たな平和をもたらしてくださることを期待しています。